2025.03.18
紙ナプキンだけでいい?
進化する生理用品を知れば選択肢は広がる#0 はじめに
制作ディレクター / Moi! Period 主宰塙 萌衣
既に生理とお付き合いしている人は、基礎体温を測らなくても、卵胞期や黄体期を知らなくても、「あ、生理がもうすぐ来そうだな」ってわかる。
それだけ毎月のことなのに、私は長らく紙ナプキン一択だった。タンポンは、学生の時に使ってみたけど、どうも体に合わない感じがしてそれ以来使っていなかった。ところが近年は、「フェムケア」や「フェムテック(「Female(女性)」+「Technology(技術)」の造語)」の認知の広がりにともない、本当にさまざまな生理用品が知られるようになった。
といっても、相変わらず日本における生理用品のシェアナンバーワンは紙ナプキンであって、9割以上が紙ナプキンを使用している*1。紙ナプキンのシェアが圧倒的なのは、使い捨て、漏れにくい、装着が簡単などの理由が大きいと思うけど、それ以外の選択肢をほとんど知らないからともいえる。今は生理のことばかり考えている私だって、色々なアイテムを試し出したのは40代近くになってからだ。
日本でフェムケアが注目され始めたのは、2019年頃 *2。紙ナプキン以外の生理用品の選択肢として驚いたのは、2020年に販売開始したNagiというブランド(現在は撤退)。初めて知ったときは、これまでにない新しい生理用品という感覚だったから「すごい!こんな生理用品があるのか!」とわくわくして人にもすすめたりしていた。この頃がちょうど30代後半。第2子出産後のメンタルの不調に悩まされていて自分の心と体に向き合わざるを得ない時期だったから、この画期的なアイテムに心躍らされたのだと思う。
それはさておき、2020年前後から、大手・中小企業を問わず、多くの企業がフェムケア市場に参入し、新しい生理用品やサービスの開発・販売を始めた。しかし、ユーザーの反応は一部のトレンドに敏感な人やスポーツ・美容業界の関心層に限られ、月経カップや吸水ショーツが紙ナプキンの主流に取って代わるには至っていない。2025年現在も、紙ナプキンが最も使われているのが現状だ。
けっきょく、紙ナプキンが一番使いやすいってことなのか。
けれど私は思う。さまざまなタイプの生理用品を紙ナプキンと併用して使うことで生理期間がかなり楽になったりもする。選択肢を知ることで、自分自身の体に合うアイテムを選べるようになれば最高じゃないか。
前置きが少々長くなってしまったけれど、この連載では紙ナプキン含め、私が実際に使用した生理用品を中心に紹介する。選択肢を増やすことで、生理期間の煩わしさが少しでも変わるんじゃないかと信じている。
紹介するのは次のアイテム。
#1 紙ナプキン
#2 吸水ショーツ
#3 布ナプキン
#4 タンポン
#5 月経カップ
#6 月経ディスク
自分で自分の快適を勝ち取るのは大事なこと。選択肢はあればあるだけいい。迷いながらでも、自分のライフスタイルの中でよりよい選択ができますように。
Reference
*1
生理管理/ヘルスケアアプリ『4MOON(フォームーン)』「フェムテックに関するアンケート」
株式会社こどもりびんぐ「シルミル研究所のWebコンテンツ「ウーマンリサーチ」が実施した「生理用品」に関する調査」
Unicef「5/28は月経衛生デー 生理用品の入手や理解促進が課題 42カ国の国別データを比較分析」
*2
ELLE「FASHIONファッションコラム 100年前からフェムテック!? 昭和・平成からフェムケアに取り組む日本の老舗下着メーカー5」